付加型シリコーン(プラチナシリコーンとも呼ばれる)は、高純度で無臭の二液型RTVゴムです。A剤とB剤は混合前は半透明で粘性のある状態を示します。1:1の比率で均一に攪拌すると、室温で硬化するほか、加熱により硬化を促進することも可能です。プラチナ触媒システムを基盤とした硬化プロセスでは副生成物が発生せず、高温・低温に対する優れた耐性、卓越した引裂強度、そして優れた寸法安定性を備えています。

硬化の原理: プラチナ触媒を用いた付加硬化、別名ヒドロシリル化は、Si-Hに富む架橋剤とビニル官能化ポリシロキサンとの反応です。スズ硬化シリコーンとは異なり、硬化はプラチナ触媒によって開始され、湿気によるものではないため、断面厚による問題がありません。二液型システムは反応副生成物を放出しないため、閉鎖環境での硬化が可能です。
組成: 付加硬化シリコーンの主成分には、107#基ゴム(室温硬化メチルシリコーンゴム)、水素シリコーン流体(ポリメチルヒドロシロキサン)、ビニルシリコーン流体、プラチナ触媒、抑制剤、架橋剤が含まれます。A液にはプラチナ錯体の形で触媒が含まれ、B液には架橋剤(H-シロキサン)が含まれています。
